フロンティア学院

パブリックドメインから世界をめざす

LOGIN SOFCOM No.3(目次)

LOGIN SOFCOM No.3 / Summer 1995

目次

  • ソフコンCD&FD収録ソフト通信
  • Creators ~今号のデジタル作家~
  • 読者が選ぶTOP10
  • ソフコンプレス
    • ツール・セクション
    • トピック・セクション
    • ノウハウ・セクション
    • コンテスト・セクション
    • サテラビュー・セクション
  • 特集 プロのゲームの作り方教えます!
  • ツールソフトLaboratory
    • SUPER DANTE EXPRESS
    • RPGツクールDante98講座
    • 初歩から始めるアドベンチャーツクールⅡ講座
      • アドツク保育園
    • 究極だんだんダンジョン講座
      • 禁断ダンジョン
    • シューティングツクール98講座
      • シューティングパワーアップ作戦
    • マルチゲームScripter講座
      • Scripterでこの手にBIGマネー
    • 音楽ツクール講座
      • Music Love
    • CGツクール3DⅡ講座
  • Sofcom Seasonary Software(ソフコンが送る"定例ソフト"のページ)
    • 株式会社 OVI ―オウビィ―
    • サイキュリー シアター
    • ぱたぱた放送局
    • ナカガワ書店
  • 連載 櫛田理子の名作ゲーム徹底解剖
  • ゲームを"勉強したい人"へ!①
  • ゲームを"勉強したい人"へ!②
  • がーるどらっしゅ
  • 高見大ザブのくびったけレビュー
  • デジタル講堂 中2階
  • ソフコンCD&FD収録ソフトの使い方
  • おたよりコーナー 天国ロック
  • Q&A女王様 マリー・アンサーネットにおまかせ
  • おいしいものは最後までとっとく団

所感

問題の三号。というのもソフコンスーパーファミコンでゲームが作れるソフトSUPER DANTEの販促雑誌の側面もあり、購読者層は中高生だった(はず)。
その雑誌にアダルトゲーム制作現場の特集をぶっ込んでいるのだ。
改めて読み返すとたった4ページほどの記事だが、これが後年語り継がれるほどのインパクトを残している。

もっとも、プロのゲームの作り方を教えます!という特集でアーク・ザ・ラッドの制作現場を紹介した後、対比するようにアリスソフトの現場を紹介するのは、ある意味誠実であるのかもしれない。
そのアリスソフトの紹介が主にCGの書き方で、キミもCGを描いてみよう!で終わるのはゲームの作り方!と思うが、それが現実であるのだ(エロなツクール作品とそうじゃないツクール作品のDL数を比べながら)

収録作品は前号で大放出した反動か控えめになっている(次号で内容減ってない?というお便りを正直に載せている*1)ものの、『ダークフォース2(前編)』や『ガルト・ライオ マキシマムポジション』に『The Dark Castle』と、思い出として名の上がることが多い作品が並ぶ。

読者が選ぶTOP10では掲載料2万円が明記されており、複数投票可能の形式で一位の得票数が201票であることから、おおよその販売数が推察できる。(前号の一位は283票)

株式会社OVIのコーナーでは声優の横山智佐がゲストで原作をやっている。なのに情報がほとんど残ってないのはすごい。
なお最近実況動画が上がったらしい。長いので全部は見てない。
オウビィシリーズ「チサーラ姫がんばる!」 - YouTube

プロジェクトや講座のうち、作品発信がメインになっていたものが「Sofcom Seasonary Software」の新コーナーとして独立しており、より作品にスポットを当てて紹介をしていくという意図が書かれている。
要するに1~2号で実績の無かったプロジェクトのリストラである。
一方で講座類は小ネタの紹介が中心でややネタ切れ感が否めない。マルチゲームScripterの講座がバックバッファを使ったマップのスクロールを解説していて、見返すと地味に良記事なのだが、当時ツクールを求めている層(おれ)が興味を示す内容でもなく……。

ちなみに今号では明確なデジタル作品募集のお知らせは無い。Aコンの募集は大々的なので、前号のとおり調整が難航していたのだろう。

*1:容量はギリギリだったらしい

LOGIN SOFCOM No.2(目次)

目次

LOGIN SOFCOM No.2 / Spring 1995

  • ソフコンCD&FD収録ソフト通信
  • Creators ~今号のデジタル作家~
  • 読者が選ぶTOP3
  • 特集1 アスキーエンタテインメント ソフトウェア コンテスト
    • ソフトを作ってお金持ちになろう!
  • 特集2 スーパーファミコンRPGツクールがついに発売!!
  • 連載 櫛田理子の名作ゲーム徹底解剖
  • ツールソフトLaboratory
    • RPGツクールDante98講座
    • 究極だんだんダンジョン講座
      • 禁断ダンジョン
    • シューティングツクール98講座
      • シューティングパワーアップ作戦
    • 初歩から始めるアドベンチャーツクールⅡ講座
      • アドツク保育園
    • マルチゲームScripter講座
      • Scripterでこの手にBIGマネー
    • 16色ぱたぱたアニメツクール講座
      • ぱたぱた放送局
    • 音楽ツクール講座
      • Music Love
    • CGツクール3DⅡ講座
  • SOFCOM PRESS
    • ニュース・セクション
    • ツール・セクション
    • トピック・セクション
    • コンテスト・セクション
    • プロジェクト・セクション
    • ProjectSpecialシェアードワールド友の会
    • リポート・セクション
    • 作品&お便り 大募集!!
  • デジタル講堂 中2階
  • ソフコンCD&FD収録ソフトの使い方
  • おたよりコーナー 天国ロック
  • Q&A女王様 マリー・アンサーネットにおまかせ
  • END SECTOR ツクール・ド・フランス

所感

グランプリ賞金1000万円のAコンが募集開始したこともあり、やたら金に絡めた内容が多い。

収録作品は元々「TECH LOGINに収録」「雑誌ログイン誌上の投稿ソフトコーナー、"ソフコンPRESS"と"未確認クリエイターズ"に掲載された数々の優秀作品」からの抜粋である。
常連投稿者の顔ぶれからも、コンテストパークの歴史を辿る上では、これらの雑誌・コーナーへの言及は必須と言ってよいだろう。
(自分は情報を持っていないし、マジで情報がない。知見を持つ方からの情報提供が望まれる)*1

連載の徹底解剖シリーズは、今回はジャンルに注目し、このジャンルならこのツクール、といった結びつけがされている。
ちなみに前回のRPG徹底解剖も担当していた櫛田理子氏は現在もフリーライターとしてゲームレビューなどで活躍されている。

講座は小技はツールに特化したテクニックを扱うものが中心となっている。
収録作品を踏まえているために、それらで使われたテクニック解説といった側面がある。
ただし、矢野大将のRPGツクール講座はテストプレーを題材にしたゲーム開発順序およびバランス調整方法の解説で、今でも充分実用的というか、実際参考にし続けている。

なお今号時点ではデジタル作品投稿先は「ソフコンプレス」および「プロジェクト」とされている。
賞金は、デジタル作品は未定、アナログ作品は上位から10万円、5万円、1万円、質問・ご意見などのお便りは上位から図書券1万円、図書券5000円、図書券3000円となっている。

*1:参考として、こちらの『航海王』のレビューにて多少の言及がある。 http://gekikarareview.com/review_rpg/rpg1.html

LOGIN SOFCOM No.1(目次)

目次

LOGIN SOFCOM No.1 / Winter 1995

  • 特集1  速報! 新型RPGツクール一挙5タイトル大公開!
  • 特集2 RPG徹底解剖 for Creators
    • 知の章
    • 学の章
    • 調の章
  • RPG作成講座
  • RPGツクール Dante98講座
  • だんだんダンジョン講座
  • ドット絵マスター講座
  • 音楽ツクール講座
  • 超美技SUPER TECH講座
  • ちょっと上を行く、ビジュアル・プログラミング&高度スクリプト講座
    • デジタル作家学院 中2階 第1部-静止画RPG作成編
  • プロジェクト・メニュー
    • Fantasy Palace
    • 大和魂の叫び
    • S.F. Science Fiction Games Factory
    • 世界一まであと1歩
    • がーるどらっしゅ
    • ナカガワ書店 SOFCOM店
  • 未確認クリエイターズ出張版
    • RPGセレクション
  • LOGINSOFT NEW RELEASE
  • ツクールREPORT
  • Windowsパソコンを準備しよう
  • 作品・ご意見・人材 大募集
  • アンケートはがきの書き方
  • 収録ソフトの遊び方
  • SUPER DANTE データシート
  • 次号予告
  • END SECTOR

所感

いきなり5大タイトル一挙公開!などとブチ上げているが、実質SUPER DANTEの紹介記事であることは歴史が証明している。

後年発売されるDante98Ⅱは全くの別物となるのだが、PS版・Windows版に相当するRPGツクール3やRPGツクール95についても別物である。
Windows版に至っては「ウィンドウがいっぱい開く!」との説明があるものの、未だに実現していない。

特集2では、ファイナルファンタジーなどRPGのメジャータイトルを挙げ、その特徴を紹介している。
色々な市販ゲームの売りを学べるだけでなく「あのゲームのシステムをツクールで再現する方法」が書かれている点に独自性があり、ツクールを触る人は大体それをやりたいので実用性が高い。
が、タイトルによっては、今で言う「スクリプトを組めば出来ます」級の無茶をサラリと書いていたりして、夢と希望に満ち溢れている。

各講座は基礎をしっかりおさえている内容で、特にドット絵講座の「デフォルト素材を改造してみよう」という内容が丁寧。
なにげにソフコンのドット絵講座は全号通してクオリティが高かったように思う。
講座コンテンツのうち、ツールに左右されない情報は今でも充分役に立つものなので、まとめて世に残しても良さそう。
現状(2022/5/7現在)、ツール説明の範囲を越えた、オーソドックスなRPGを作る講座が公式にはRPGツクールVXの講座しかなく、これもサポート終了によりいずれ消えそうな予感があるため、残す価値はあると思う。
ただしソフコンでは誰々流の作成講座!とか言ってしまっているので権利的に難しいのかもしれない。
なお、この講座を中心に、水玉螢之丞氏のイラストが所々に配置されている点も見所。

プロジェクトはそれぞれ色々なジャンルのゲームを作ろうということで、お題提供の意味合いを持ったコンテンツ。
編集者の趣味が丸出しなところがアスキーらしくていいのだが、それゆえに上記同様に紹介しづらい難しさもある。

また、この号では後のコンテストパークは始まっておらず、当時LOGiN誌で連載されていた(らしい)投稿コーナー「未確認クリエイターズ」の出張版となっている。
この号では収録作品が少ないため、画面写真を見て中身を想像するしかなかった。
しかも、遊べる作品の一つがグラフィックのクオリティが高すぎる『タイトロープ』であるため、期待値は増すばかりであった。
作品募集も行っているが、上記のプロジェクトに対する内容が中心となっており、その賞金はデジタル作品が上位から順番に5万円、3万円、1万円、企画提案が上位から順番に図書券1万円、図書券5万円、図書券3万円となっている。盛大な誤植である。

SUPER DANTEデータシートは、当時はママにゲームの時間を制限されがちだったので、アイデアを練るために眺めるなど意外と参考になっていた。
その後発売されるコンシューマーのツクール攻略本にも似たようなシートがついてくるので有用性はあったのだろう。
現実には、ほぼほぼ黒歴史ノートとイコールの使い方をされることになる。

LOGIN SOFCOMを読む

まえがき

かつてLOGIN SOFCOM(ログイン ソフコン)という雑誌が存在しました。

ゲームクリエイター支援を目的としたツクール専門誌を装っているが、その実態はアスキーにありがちな自由奔放な内容で、しかしそれが却ってクリエイターらしいとも考えられる、昨今なかなか見かけないコンテンツでした。

個人的な思い入れから、時折この雑誌についての言及を探しているものの、オンライン上での情報がほとんど存在していない状況にあります。

そのためWikipediaなどでもテキトーなことが書かれてしまう有様で、一部の老人だけの間で神格化され過ぎな点も、少なからず見受けられます。

このままではSOFCOMが歴史の闇へと消えていってしまう!

当時、どんな企画があり、なぜ今もなお語られているのか、それを記録することは、これからのインディーズゲームを考えるヒントとしても有用と考えています。

なので、怒られない範囲で内容の紹介や、今でも使える特集は引用の範囲内で抜き出しちゃったり要約したりしていこうと思います。

関連記事は随時更新追記を行っていく予定です。

内容に気になる点や、情報、認識の齟齬などがありましたら、お手数ですがコメントやTwitterhttps://twitter.com/ark_finn)、またはフロンティア学院へのお問い合わせまでお知らせください。

それでは、伝説のツクール専門誌を振り返っていきましょう。

SOFCOM各号の情報

SOFCOM No.1 / Winter 1995

  • 目次
  • 収録・掲載作品

SOFCOM No.2 /

  • 目次
  • 収録・掲載作品

SOFCOM No.3 /

  • 目次
  • 収録・掲載作品

SOFCOM No.4 /

  • 目次
  • 収録・掲載作品

SOFCOM No.5 /

  • 目次
  • 収録・掲載作品

SOFCOM No.6 /

SOFCOM No.7 /

SOFCOM No.8 /

SOFCOM No.9 /

SOFCOM No.10 /

情報募集

作家情報について

あの作品の〇〇さんは今、何々をしてるよ!という情報ありましたら、差し支えなければお知らせください。

関連情報

当学院は関与していませんが、復刊希望も出ています。
www.fukkan.com

2022冬アニメ総括:幻想三國誌がとても良かった

唐突にアニメブログに変貌することをご了承ください。

平家物語

heike-anime.asmik-ace.co.jp

ほぼ原作通りに進行しつつも、重盛周辺を掘り下げるという設定に悪意すら感じる内容、敦盛と仲良くなった時点で確信。超ハイスピード進行のため、原作を知っている前提だったりする。

びわというオリキャラが未来を見る目を持ち、古典である平家物語自体を知っている視聴者自身を暗示している。
中盤、びわが過去を見る目を手に入れることで、今度はアニメで描かれた現実としての平家物語を知る存在となる。
それが物語に影響することはないが、この設定により平家物語が語り継がれる中で込められた聞き手や語り手の「祈り」そのものを体現し、視聴者へと重ねる存在として描かれているところがよかった。

原作に忠実過ぎるので重盛の聖人ぶりや義仲・宗盛の無能ぶりがいっそ潔く、それだけ忠実なのに最終話で民間伝承を急に取り入れてきたのは、やっぱり民衆の祈りがテーマだったと思わせる内容で、満足度最高作品。

今時の学説を取り入れた平家物語は鎌倉殿の13人で。

幻想三國誌 -天元霊心記-

gensou-sangokushi.com
今期、錆色のアーマとどっちが来るか……?で最後まで競り合っていたが、9話と最終話が最高だったので、今期実質ベストアニメ決定。上の平家物語は思い入れが違うのでちょっと別枠。

序盤は主人公達が露骨に謎の巨乳に騙されてるし、毎回設定の説明を長々とするし、掘り下げ回がめんどくさいし、なんか明らかにそれっぽい武将が出てくるのに頑なに名前を出さない姿勢はいいなと思ったらスタッフロールに劉備玄徳とか書かれてたりと大幅クソ加点を稼いでいました。これだけでも既におもしろい。

ターニングポイントは9話。いきなりエンディングテーマがOPで流れてそういう演出やるアニメなんだ!とびっくりする。
このエンディング、曲もかっこいいのだが映像が各キャラの名前や劇中キーワードが文字で流れてくるという、文字で能力を発動する主人公に沿ったものとなっているのだが、直前で現国の名言が流れてくるエンディングがあったために面白さが倍増していてお気に入り。
9話自体も仲間の一人に関わる重要な話があり、ラスボスが示唆される内容で特殊EDの使い方もあって印象が強い。

細かいツッコミどころは無限にあるものの、そういう演出面の勢いのまま最後までやりきってくれたので9話以降は特に良かった。

そして最終話、ラスボスの「嘆きの門」にでっかく「嘆」の文字が書かれていたり、「飛翔」と書かれた札で仲間達が当然のように空中浮揚しているあたりはもう今更。

連環!という連環の計と何の関係もなく、瘴気を吸って戦うヒロイン(幼女)の負担を主人公が肩代わりするという毎回使う技があるのだが、最終話でその技の新しい使い方が二通りも示され、テーマの絆につながってくる。
(ここで今まで出会った人たちがちょっとだけ出てくるのだが、黒井津さんみたいに処理したらもっと盛り上がると思う反面、主人公周りの絆に集約させたのは取捨選択かなと受け入れた)

絆が最高になったところで全作画力を投じたであろう一瞬だけめちゃくちゃ動くラストバトル(全話ショボいバンクで通した仲間の技がここだけ新規作画で派手に発動する)からの流れるようなエピローグ。

原作のゲーム全然知らんけどクソミソ入り交じった良いアニメだったと思います。
キングスレイドやシキザクラを推す身として、自信を持っておすすめします。

怪人開発部の黒井津さん

kuroitsusan-anime.com
ヒーローを倒すために日々怪人を作る人の話。
という立て付けだが徐々に幹部の話がメインになっていくのはヒーロー物としては王道ではあるのか。

性癖ギリギリな設定が続出するもののエッチな方面には(表向きには)行かず、あくまで怪人中心のコメディを成立させているのが楽しい。幹部の一人メギストス様が登場する度に徳を重ねて株を上げていくのが経営層として適切だった。

取って付けたように入るご当地ヒーロー枠と毎回やられる戦闘員バイトの子に何の意味が?と思っていたら最終的には全てを鮮やかに回収。積み上げからの最終話の勢いで準優勝。

というか世間的には万人におすすめできるのはこちらです。

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

jojo-portal.com
信頼の枠。原作を読んだ時からFF推しなのでFFが動くだけでよかったです。
2クール目も楽しみにしています。というか2クール目を楽しみにしています。大体あのへんまでやりますよね?

ネトフリなので採算が取れないとかで無慈悲に打ち切られてもそれはそれでアメリカらしくて良いと思います。

プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2

anime.priconne-redive.jp
原作まったく知らないが、ラスボス的なのがいてちゃんと完結し、日常ものと思わせておそらくウマ娘のおかげで作られたアクションシーンが頻繁に挟まれるという豪華作品。
煉獄さんのおかげで作られた鬼滅の刃遊郭編と並べると、溜めの演出に味があり、溜めて、決めゼリフで、美麗アクション、と見応えを作っている点に良さがありそれぞれ楽しめた。

一緒に食卓を囲むことが幸福というテーマで、ラスボス撃破後の扱いや、エピローグも優しさに溢れていて、素直にいいもの見られたなと思った。

錆色のアーマ-黎明-

rustedarmors-anime.com
あの劇団EXILE絡みということもあり、今期一番の期待株だった。
恒例のエクスアーム枠とか言われていたが、テスラノートやシキザクラの例もあるのでどっちに転ぶか分からない……ということはなく、全体的にヘタクソな内容。

見所としては、大味な背景や、3Dキャラを用意していない一般人は一切アニメーションさせないなど、2D3Dが入り交じった際の違和感を逆に最大化することで解消するという低予算アニメの新境地を開拓しているところ。

中盤、わざわざ修行して個々の属性や連携して戦うという強みを見付けたのにラストバトルで散開して属性を何も生かさずに大技の連発でお茶を濁すところをはじめ、ツッコミどころが多すぎて逆に楽しいタイプのアニメ。

クソアニメ恒例の実写パートも気合いが入っており、なんと本編よりも面白いし勉強になる。
ロードオブヴァーミリオン以来の傑作では?

ただし、舞台からアニメになった経緯を踏まえると、舞台の演出してるんだなって感じのカット割りや役者の配置も理解はでき、最後は全員集合でカーテンコールとまあ舞台だよね、と納得できる。納得できるだけに我に返ってしまって大減点。

CUE!

cue-animation.jp
4つのチームがそれぞれ活動するお仕事モノで2クールあるんだけど、1クール目は声優組だけが仕事の解像度が高くて良かった。

そもそも出だしからパロディアニメのクオリティがやたら高かったし、アフレコ現場を通じて各キャラを掘り下げたのは一貫していて楽しかった。
明らかに某大運動会を思わせる劇中アニメのため、放送して大失敗みたいなオチを期待していたが、そんなこともなくアニメの現場に関しては真摯に描いていると思う。

一方で他の組(アイドル組、ラジオ組、ボランティア組)はお仕事モノとしては中途半端すぎる点が気になった。

さらに、ほぼ全キャラがテンプレキャラのため、テンプレ口調のせいでお仕事なのに敬語が使えなかったり弱小事務所なのに大富豪のお嬢がいたりなどが当然シナリオに生きておらず無駄な業を背負っている。

その極致であるゴスロリ中二病女を中心とした寄せ集めボランティア組がどうしようもなさそうなんだが、それは2クール目のお楽しみ。

現実主義勇者の王国再建記 第二部

genkoku-anime.com
第一部のバカみたいな展開を第二部の前半使って丁寧に処理していったのがメリハリ効いてて面白い2クールの使い方だと思った。
そして片付けが終わった後半またバカみたいな展開に戻ってきて安心感があった。

派手な戦争とか一切やらずにほとんど会話で済ませてるだけでなく、米ソ冷戦や女性の権利に踏み込んだシナリオ展開がタイムリーでもありえらく踏み込んだなと思ったら直後にスケベ展開に入るなど、全般的にバランス感が独特で楽しい。

水瀬いのりと愛美の主題歌が最高なので三部、四部と続けて欲しいが、どうでもいい真実が明らかになって終わったのでここで終わってもいいような気はする。

天才王子の赤字国家再生術

tensaiouji-anime.com
異世界ものは原作が面白い前提だからイイ感じにアニメ化すれば外れないんだよな、ということで外れなかったやつ。

頭が良すぎるので本当は何もしたくないのについ策略策略であらゆるピンチを大成功に変えてしまうという内容で、テンポも良くてシンプルに面白かった。

明日ちゃんのセーラー服

akebi-chan.jp
セーラー服の着脱描写に異常なこだわりがあり、各種フェチ作画を毎回繰り出しながらも、それを上回るセーラー服描写を見せて来るという変態のアニメ。

なので美麗作画だけ見ていたのだが、最終回のダンスシーンと、その合間に語られる過去・未来入り交じった体育祭の演出が美しすぎて10選入り。

で、そんな演出をやった後に一話に重ねたセーラー服着衣描写をちゃんと見せてくる。一貫性は評価したい。

フロンティア学院を振り返る②:ブックガイドをバカにする

というわけで、再初期にやってたのが、なんかそれっぽいことを書くコーナーです。

当初はネタテキストブログの色合いが濃かったのもあるんですが、そもそもビジネス書を色々読んでてうさんくせーって思ってたのと、

「語り得ぬものについては沈黙せざるを得ないとのことです」
「フッ……、ウィトゲンシュタインか」

みたいな軽妙な会話を書いてマウントを取りたかったので、知ってることを胡散臭くアウトプットして遊ぼうっていうのがそもそもの動機でした。
続けそうなことを言ってた割にすぐ飽きましたが。

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フロンティア学院を振り返る①:独学大全というツール

突然ですが当ブログ、フロンティア学院の活動を振り返ろうと思います。
投げっぱなしになってる企画がいっぱいあるので、その整理(言い訳)も兼ねて。

というのも、昨年『独学大全』なる書物が発売されまして、これを入手したわけであります。
ちょうど前回の記事を書いた直後ぐらいに発売してますね。
www.hanmoto.com

ぼくは発売日には手に入らなかったんですけど今日で発売から一周年だそうです。
おめでとうございます。

そいで早速読んだところ、自分がやってることがだいたい書いてあるし、もっと高いレベルでの実践方法が示されてるじゃん! ハズカシイ! とか思ったりしてブログが止まってしまいました。
嘘です。普通に放置してました。

しかし、このブログの方針が「ネットにある無料のデータで遊ぶ」ことで、そもそも著者の読書猿さんにインスパイアされているところ大で、たとえば次の記事なんか頻繁に参照してました。
readingmonkey.blog.fc2.com

readingmonkey.blog.fc2.com

なので及ばないのも似てるのも必然ではある。

というわけで、振り返りは置いといて、まずは独学大全を紹介させてください。

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