フロンティア学院を振り返る②:ブックガイドをバカにする
というわけで、再初期にやってたのが、なんかそれっぽいことを書くコーナーです。
当初はネタテキストブログの色合いが濃かったのもあるんですが、そもそもビジネス書を色々読んでてうさんくせーって思ってたのと、
「語り得ぬものについては沈黙せざるを得ないとのことです」
「フッ……、ウィトゲンシュタインか」
みたいな軽妙な会話を書いてマウントを取りたかったので、知ってることを胡散臭くアウトプットして遊ぼうっていうのがそもそもの動機でした。
続けそうなことを言ってた割にすぐ飽きましたが。
意外と人気の出た記事
frontier.hatenablog.jp
結果、露骨に世間をバカにしながらデカルトを紹介した記事のアクセスがわりと多かったりします。
ちょっと理由は分かんないですが、タイトルの引きが良かったんでしょうか。
とはいえ、ふざけてるけど実際『方法序説』に関しては読みやすく哲学の原典一発目としては適切だと今でも思います。
この記事、実はまじめにブックガイドを探してひたすら統計して書いたので、色々調べてみるっていう当ブログの方向性を示唆してたみたいなところもありますね。
調査方法は独学大全の技法だと「引用マトリクス」が近く、だいたい同じ事をやってます。
記事の振り返り
さて、ブックガイドを基準にすると、だいたい小難しい古典が挙げられている。
じゃあそのとおりまず古典を読むべきか?と言われると、個人的にはNoだと思う。
独学大全の技法「教科書」を踏まえると、良い古典は良い注釈が多数付けられていることが価値だという。
具体的には大学の教科書や岩波の講座本とかが挙げられている。
そのへんで売ってる入門本みたいなのは当たり外れが大きいせいか推奨はされていないが、取っ付きやすくはあるので、個人的にはきっかけとして何冊か読んでもいいと思う。
これらにより、原著が生まれた背景などを知れば、なに当たり前のこと言ってんの?みたいな話も、なぜ名著とされているかが分かる。
「そういう発見」が「当時」スゴかったんだ!と分かる感じです。
その理屈なら『方法序説』に対する教科書こそが「まず読むべき一冊」だったのだ。
その上で原典を読むことで、理解が深まったり、あるいは新しい発見につながったりするわけです。
たとえば哲学だったら最初は飲茶氏を読むとかでいいんじゃないかと思う。
読みやすいし。
タダで世界を目指したい
とはいえ、最近の教科書をたくさん読むためにはお金を払う必要があり、タダで欲しがる当ブログとしては趣旨に反してしまう。
そこで、調査のコンボ技をおすすめしたい。
具体的には「書籍探索」→「目次マトリクス」→「プレマップ&ポストマップ」のコンボだ。
デカルトならデカルトや哲学に関連した本を片っ端からネットで探す。
そして、探した本の目次を、これもネットで調べて並べると、なんとなく流れとかキーワードが見えてくる。
目次がネットに無い本もあるので、そこは見なかったことにする。
それでキーワードが分かれば、Wikipediaなり辞書なり、重要そうな本に絞って図書館に行ってもいい、最悪立ち読みでもピンポイントで情報収集できる。
もはや当ブログがお題目に掲げてるパブリックドメイン全然関係ないけど、情報を活用する方法としては有用だし、これでなんとなく理解した気になれる。
もちろん本来は教科書を買って体系的に学ぶのが偏りもなく適切な知識を身に付けられるが、不真面目に知ったかぶりをするにはこれでもいいだろう。
パターン化の恩恵で世界が広がっていく!
そうして、
「語り得ぬものについての沈黙を破ろう……」
となるかどうかはともかく、
こうやってコンボ技を作って定型化することで、効率よくお勉強ができるわけだ。
それで知ったような記事を書けるといいですね。
最近は私もこれで知ってるフリしてます。
あっ、オチが当時の記事と同じだ。