フロンティア学院

パブリックドメインから世界をめざす

LOGIN SOFCOM No.1(目次)

目次

LOGIN SOFCOM No.1 / Winter 1995

  • 特集1  速報! 新型RPGツクール一挙5タイトル大公開!
  • 特集2 RPG徹底解剖 for Creators
    • 知の章
    • 学の章
    • 調の章
  • RPG作成講座
  • RPGツクール Dante98講座
  • だんだんダンジョン講座
  • ドット絵マスター講座
  • 音楽ツクール講座
  • 超美技SUPER TECH講座
  • ちょっと上を行く、ビジュアル・プログラミング&高度スクリプト講座
    • デジタル作家学院 中2階 第1部-静止画RPG作成編
  • プロジェクト・メニュー
    • Fantasy Palace
    • 大和魂の叫び
    • S.F. Science Fiction Games Factory
    • 世界一まであと1歩
    • がーるどらっしゅ
    • ナカガワ書店 SOFCOM店
  • 未確認クリエイターズ出張版
    • RPGセレクション
  • LOGINSOFT NEW RELEASE
  • ツクールREPORT
  • Windowsパソコンを準備しよう
  • 作品・ご意見・人材 大募集
  • アンケートはがきの書き方
  • 収録ソフトの遊び方
  • SUPER DANTE データシート
  • 次号予告
  • END SECTOR

所感

いきなり5大タイトル一挙公開!などとブチ上げているが、実質SUPER DANTEの紹介記事であることは歴史が証明している。

後年発売されるDante98Ⅱは全くの別物となるのだが、PS版・Windows版に相当するRPGツクール3やRPGツクール95についても別物である。
Windows版に至っては「ウィンドウがいっぱい開く!」との説明があるものの、未だに実現していない。

特集2では、ファイナルファンタジーなどRPGのメジャータイトルを挙げ、その特徴を紹介している。
色々な市販ゲームの売りを学べるだけでなく「あのゲームのシステムをツクールで再現する方法」が書かれている点に独自性があり、ツクールを触る人は大体それをやりたいので実用性が高い。
が、タイトルによっては、今で言う「スクリプトを組めば出来ます」級の無茶をサラリと書いていたりして、夢と希望に満ち溢れている。

各講座は基礎をしっかりおさえている内容で、特にドット絵講座の「デフォルト素材を改造してみよう」という内容が丁寧。
なにげにソフコンのドット絵講座は全号通してクオリティが高かったように思う。
講座コンテンツのうち、ツールに左右されない情報は今でも充分役に立つものなので、まとめて世に残しても良さそう。
現状(2022/5/7現在)、ツール説明の範囲を越えた、オーソドックスなRPGを作る講座が公式にはRPGツクールVXの講座しかなく、これもサポート終了によりいずれ消えそうな予感があるため、残す価値はあると思う。
ただしソフコンでは誰々流の作成講座!とか言ってしまっているので権利的に難しいのかもしれない。
なお、この講座を中心に、水玉螢之丞氏のイラストが所々に配置されている点も見所。

プロジェクトはそれぞれ色々なジャンルのゲームを作ろうということで、お題提供の意味合いを持ったコンテンツ。
編集者の趣味が丸出しなところがアスキーらしくていいのだが、それゆえに上記同様に紹介しづらい難しさもある。

また、この号では後のコンテストパークは始まっておらず、当時LOGiN誌で連載されていた(らしい)投稿コーナー「未確認クリエイターズ」の出張版となっている。
この号では収録作品が少ないため、画面写真を見て中身を想像するしかなかった。
しかも、遊べる作品の一つがグラフィックのクオリティが高すぎる『タイトロープ』であるため、期待値は増すばかりであった。
作品募集も行っているが、上記のプロジェクトに対する内容が中心となっており、その賞金はデジタル作品が上位から順番に5万円、3万円、1万円、企画提案が上位から順番に図書券1万円、図書券5万円、図書券3万円となっている。盛大な誤植である。

SUPER DANTEデータシートは、当時はママにゲームの時間を制限されがちだったので、アイデアを練るために眺めるなど意外と参考になっていた。
その後発売されるコンシューマーのツクール攻略本にも似たようなシートがついてくるので有用性はあったのだろう。
現実には、ほぼほぼ黒歴史ノートとイコールの使い方をされることになる。