初めてのツクール作品は涙の味がした
今年も書くぞ!
こんにちは、ツクールアドベントカレンダー2023 8日目の記事です。
昨日はNPlasmaさんの「独自の使用効果を実装する方法 - 既存の実装に最大限乗っかる」というスクリプトの記事でしたね。
僕も昨年の記事を参考にさせていただき、おかげさまでTypeScriptをゴリゴリ書いています。
この流れに乗って、役に立つ記事を書きたいと思ったんですが、去年、一昨年で大体書いてしまいました。
arkfinn.fanbox.cc
frontier.hatenablog.jp
うーん良い記事ですね。
それにしてもゲーム作ったり発表したりしてないからネタ切れになるんですよね。
というわけで今回は自分の強みである「比較的ツクールとの付き合いが長い」ことをネタに、思い出話をしようと思います。
「ぼくの思い出~ツクール編~」に少しだけお付き合いよろしくお願いします。
最近「#ゲーム制作者になった流れ」みたいなタグも流行ってたし、いけるっしょ。
LOGIN SOFCOM No.5(目次)
LOGIN SOFCOM No.5 / Winter 1996
目次
- 特集1 駆けぬけて 美少女ゲーム道
- 美少女ゲームってどんなゲーム?
- アドベンチャーツクール for Windows編
- マルチゲームScripter編
- Visual Basic編
- Dante98編
- デジタルビデオ編
- CGツクール3DⅡ編
- 制服向上委員会インタビュー
- 名作ゲーム徹底解剖特別編
- 特集2 3DCG技術 ポリゴンに目を向けろ!!
- ソフコンCD収録ソフト通信
- 読者が選ぶTOP10
- コンテストパーク
- SOFCOM NEWS
- 新鮮ツールソフト市場
- オーディオトラックindex
- 速報! RPGツクール2 SFC版公開!
- Klik & Playの威力をログインソフトが斬る!
- PC-FXGAで本格ゲーム開発!!
- 株式会社Ovi
- だんだんダンジョン講座
- 禁断ダンジョン
- 音楽ツクール講座
- Music Love
- クリエイターのためのネットワーク講座
- わくわくネットワーク
- 中二階 for Programing
- 特別講義 今日から書ける(だろう)フローチャート
- マルチゲームScripter講座
- Scripterでこの手にBIGマネー2
- Visual Basic講座
- VB講座NEO
- Delphi講座
- Delphiのススメ
- ガールドラッシュ出張編
- 天国ロックスペシャル!
- Q&A女王様 マリー・アンサーネットにお・ま・か・せ
- ソフコンCD収録ソフト 使用上の注意
- おいしいものは最後からひとつ前までとっとく団
- Digital Creators ~今号のデジタル作家紹介~
所感
第二の問題児である五号。毎回路線が違うとは言え今までイラストだった表紙が突然アイドルユニット制服向上委員会の集合写真に。
当時、マンガなら恥ずかしくないけど実写のアイドルが表紙だとなんかエロい!恥ずかしい!という気持ちだったのだが、後に聞いたところ、わりとそういうお年頃の読者が多かったらしい。
Wikipediaで見る限り*1、ちょうど今号が出た1996年前後で制服向上委員会自体にも路線変更があったらしく、微妙な背景が伺える。しかも今なお現役で活動しており2022年には30周年を迎えたらしい。
目次のテンションもなんだか変わっており、細かく煽り文が入ってたりする。が、しんどいので省略した。
実は今号で「コンテストパーク」がついに登場している。なので、発売日のタイムラグはあるとしても、正式には「1996年1月からソフコン誌上で行われていた投稿コーナー」がコンテストパークの正しい定義となる。
受賞作品は『Hymne』など。
なお今号掲載の『DARK FORCE 3』実はコンテストパーク受賞作品ではなく紹介記事もない「隠し作品」のカテゴリ。人気作ゆえに隠れていないのだが、諸事情があったのだろう。
諸事情と言えばOVIシリーズ初の読者原作作品*2となる『放課後に鳥を追って』だが、作者はペンネームで参加してるのに、一部ページで堂々と本名掲載され、奥付にはペンネームも本名も記載されていない*3。事案である。顛末は次号にて。
その他のコーナーでは、フローチャート講座が地味にちゃんとしている。
今どきネットで調べればいくらでも出てくる内容ではあるものの、当時しっかり読んでればよかったな……。
シューティングツクール講座はそっと消滅。
この講座、最初から最後までツクール作品のテクニック解説に終始していて、シューティングゲーム作成の話がまったく出てこなかったのでネタ切れと共に終わった印象。近年のプラグインやテクニック一辺倒の風潮を思わせる。
前号で作品名を出してもらえなかった編集のドッターの人が、今号ではシューティングゲームを二つも作っている。が、やはり紹介記事は無い。
この作品を元にバランスの取り方とか特集すれば講座存続できたと思うが。あとそんなに短期間にゲーム作れるのすごいな。
ナカガワ書店は公式に閉店告知、コーナー改名と担当者変更でナカガワ氏は別事業へ……と思いきや、ツクールシリーズとは因縁深い関係に。こちらの顛末は9号あたりで。
お便りコーナーには常連作品投稿者に混じって後にRPGツクールのメインプログラマとなる尾島陽児氏がいる。
画像形式について質問しているので、この頃からDANTE98Ⅱを作り始めていたのかもしれない。
「ソフコン」の歴史
2つの「ソフコン」
当ブログの記事でいう「ソフコン」は基本的にLOGiN SOFCOMを指しているが、かつて同じく「ソフコン」という略称を持つログインソフトウェアコンテストが存在していた。
ログインソフトウェアコンテストは、1986年1月、ログインソフトウェアグランプリを前身としてアスキーソフトウェアコンテストと合併する形で誕生した。*1
このコンテストは公式に略称が「ソフコン」とされている。*2
「ログイン ソフコン」の話がどうもかみ合わないなあ……と思ったら思い出してほしい。
ちなみにLOGiN SOFCOMはログインソフトウェアコンテストの子孫にあたるため、そもそも同一なのでは?という推測も成り立つ。
しかしソフトウェアコンテストの略称は「SOFtware CONtest」となりスペルが異なるため、SOFCOMとは一応別物と考えておこう。
アスキーのノリ的には、なんとなくカッコイイからCON→COMにしよう!ぐらいの話だった可能性は高い。
ログイン大賞問題
(調査中)
2022年夏アニメ総括:5億年で中野サンプラザを満員に!
2022夏アニメ総括です。ほらまだ秋アニメはガンダムもムサシも終わってないし……
2022夏の10選
5億年ボタン【公式】~菅原そうたのショートショート~
思考実験をダシにアドリブコーナーや謎のコンテンツで野沢雅子をおもちゃにするアニメ。
意外とわかりやすいガチな哲学や宗教の解説に、本編のクソオチなど、明らかに人を選ぶ作品……と思いきや意外と好評。
どう見てもアレなので覚悟のある人しか見なかったのかもしれない。
毎回変わるエンディングが自由でよかった。
シャインポスト
底辺地下アイドルが中野サンプラザをSOLD OUTするまでの物語。
中野サンプラザを埋められる規模で、独立系事務所かつ裏方で有名人が関わっていて、というと、だいたいクマリデパートあたりが似ている。それでも活動5年ぐらいやってるので、ホームの箱が埋まらないレベルから一周年で中野を目指すのは実際厳しい。
それはさておき、売れてるアイドルのライブ横でビラ配りするとか、一人だけ上手すぎるメンバーとか、地下あるあるネタを奇麗にストーリーに組み込んでいて、地下アイドルものとしてはかなり誠実な内容。上記の通りではあるものの、安易に武道館と言わず中野サンプラザを目標としている点も比較的リアル。WUG以来の傑作として評価。
劇中のテーマが切り替わるタイミングや、時間が経過するタイミングで総集編が入るなど、連続アニメとしての演出も上手い。
唯一の不満として、観客が美男美女揃いでそんなわけあるかいと思ったのだが、そいつらの行動自体はだいぶキモかったので、オタクの擬人化表現と考えれば受け入れることができた。
てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!
トリオ漫才コンテストの地区予選に挑む女子たちの日常を描いたお笑い版ヒプノシスマイク。ノリはへボットに近いというか、漫才そのものよりも唐突に差し込まれるボーボボ系の不条理ギャグが面白い。
毎回スポットがあたるグループが違い、あわせて話のテイストが変わる形式。
元首相暗殺事件により放送自粛になった第二話(大統領暗殺をテーマにしている)が主人公グループを掘り下げる重要回だったため、終盤に改めて第二話が放送されたことで謎だった設定が開示されて主人公にスポットが当たる形で最終章につながり結果的に盛り上がったものの、そのために事件を起こしたことは許されません。
ギャグの切れ味が良すぎるため、第三話でも普通に暗殺をネタにしており、どんだけ二話は酷かったんだと放送自粛時に話題となった。
振り返ってみれば暗殺より丸一日暴走刑事のほうがよっぽどヤバかった。
Extreme Hearts
歌って踊って大運動会!絶対ダメなアニメ!と期待させておきながら、この設定で芯がブレてないので、ちゃんと説得力を持って歌って踊るアスリートを描き切った怪作。
アイドル描くだけでもシャインポストみたいになるのにどうすんだよっていう部分を、スポーツという切り口と大胆なカットで表現していて、これだけ詰め込んでしっかり構成できてるのはアニメづくりがうまいと感じる。貴方映像作品本当上手。
そうそうこれがアニメなんだよって思わず玄人面してしまう満足度。
サマータイムレンダ
前半クール、寂れた孤島コミュニティの因習系ホラーと思わせての後半クール、バリバリの異能力バトルもの。
敵もループするという状況で主人公のループ可能範囲は徐々に狭まり、駆け引きが繰り広げられる。
久野美咲が敵側の重要キャラを演じており、ひどい目にあっていた。
メイドインアビス 烈日の黄金郷
世間的にはリコリコとサマータイムレンダとメイドインアビスだったと思う。
正直、一期のOPを超えるのは無理では?と思っていたが、超えてきたので特に言うことはありません。
久野美咲が演説するシーンは迫力があって最高だったそす。そして結局ひどい目にあっていた。
Engage Kiss
バトル系ラブコメかと思わせてヴァルヴレイヴという水星の魔女を先取りしたような作品。
いい加減で不誠実なクソ男を描いておきながら、実は敵と戦うために相棒の悪魔に記憶を渡した結果そう見えていただけ、という事実が明かされるまでが序盤。
ある記憶を差し出すと、連動して関連する記憶に混乱が生じる、というギミックで、記憶があるが故に出る問題を記憶を消して解決する、が、副作用で他のことも忘れてしまう、みたいな葛藤が面白い。
ヴァルヴレイヴの前例があるので心配だったが、最終的には爽やかに終わったので好印象、純粋に楽しかった。
記憶のギミックで明かされていない過去も断片的に出てきたので、やろうと思えば続編もいけるはず。
ブッチギレ!
なんか天晴爛漫じゃん!みたいな感想。基本的に史実通りなので、Wikipediaとあわせて見ると、そこに誠実なの!?とだいぶ笑える。
新選組の中心メンバーが死んでしまったので罪人を連れてきて替え玉にした、という設定ではあるが、そもそも新選組は異能を持つ荒くれ者の集団だった!でも概ね史実通りなので、あまり設定が生きていない。
ラスボスが安倍晴明というのも安易かつ唐突で、フィクション部分は基本的につまらないだけに、史実通りな部分が引き立っている。
ただ、このメンバーで五稜郭まで見たい気持ちはあるので、何かが間違って二期魔界転生編が始まってほしいという期待がある。
史実通りに主要メンバーが死ぬ*1ので料理できれば絶対面白くなる!
最近雇ったメイドが怪しい
エロくなって帰ってきたジャヒー様!
1. メイドが何かしてる
2. ぼっちゃん「あ、怪しい~!」
3. ぼっちゃん、斜め上の妄想で問い詰める
4. メイド、肯定して「これは恋の魔法です」みたいなことを言ってからかおうとする
5. ぼっちゃん「だからメイドがかわいかったのか!」みたいな反応
6. メイド激デレ
というパターンが基本的に繰り返される。
メイドの声優が高橋李依なので、からかい上手の高木さんへのアンチテーゼとしても楽しめる。
で、パターンが定着したらキャラを変えたり視点を変えたりしながらメイドの正体を掘り下げていくという構造。
ドキドキワクワクって感じではないのだが、なんとなく笑ってたらもう終わってたみたいなテンポ感で地味に好き。
一言コメント
うたわれるもの 二人の白皇
主人公が正体を隠す立場になったことで、それを知らないヒロインと戦うまでが熱くてよかった。その調子で最後まで戦えばガンダムになれたのに……。
RWBY 氷雪帝国
リメイクだと思ってたので、そういや夢の中に入るエピソードとかあったあったって見てたら新規エピソードだった。
オーバーロードIV
デブ王子を頭の冴えた良い奴と表現することで間接的に主人公の侵略行為に感情移入して楽しめたのが良かったが、最終的には主人公陣の計略だったみたいな感じで株が下がって終わった。そういう話づくりなんだなこれ。
異世界迷宮でハーレムを
エンディング曲が素晴らしい。時期的に世間では「ポエトリーリーディングは歌なのか?」が議論になっていたが、逆に俺の中では、この曲はポエトリーリーディングかどうかが議論となっていた。
彼女、お借りします 第2期
更科瑠夏の負けが足りない。
KJファイル
名声優たちの遺作であり墓標。なぜか二期が決定した。
カッコウの許嫁
投げっぱなしになったので早く二期決定してくれーーー!!
よふかしのうた
曲がよかった。曲のために作られた曲のアニメ。
転生賢者の異世界ライフ ~第二の職業を得て、世界最強になりました~
エンディングからシームレスにつながる次回予告がよかった。
金装のヴェルメイユ~崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む~
曲がよかった。
プリマドール
久野美咲がひどい目にあっていた。
まとめ
原作ものは基本的に面白さ保証なので、期待通り再現されるかクソとして笑えるかで中途半端だとつらい感じ。
オリエント二期なんかはソウルソサエティ編が開始して微妙に面白かったが一期が酷すぎただけになんとも言えなかった。
その点、メイドインアビスやサマータイムレンダ、よふかしのうたあたりは想定される最高の出来だったと思う。
オリジナルアニメはチャレンジングなものが多くて、期待以上の名作もクソもあるので、今期は五億年、シャインポスト、ブッチギレあたりが両極に振れた感じ。
とはいえガチでブッチギったクソは無かったので比較的妥当なクールだったのではないでしょうか。
Extreme Heartsみたいにぜんぜん期待してなかったけど最高!ってもっと言いたいのでオリジナルアニメたくさんやってほしいですよね。
*1:明らかにそうならないキャラ造形がされている
読むだけでゲーム制作がもっと楽しくなるアドベントカレンダーの記事16選
はじめに
こんにちは、ツクールアドベントカレンダー2022 19日目の記事です。
アドベントカレンダーの記事、毎年、勉強になりますね。
これは、複数の執筆者の視点から示唆が得られるからだと思います。
しかしながら、毎年一過性のネタのように消費され消えている印象があり、実際に消えてしまった記事も多数あります。
そこで、昨年までのアドベンドカレンダーを振り返ってみましょう!
今日は、読むだけで明日から実践できる技術や考え方の記事を抜粋してみました。
目次
- はじめに
- 目次
- 2015年
- 2015/12/5 「使ってみたい!」と思わせるスキルや装備には、どんな工夫があるか?
- 2015/12/10 RPG制作に役立つあんな本やこんな本~RPGツクールのゲーム幅を広げる設定作成資料からちょっと怪しい本まで色々紹介~
- 2015/12/14 プレイヤーを飽きさせない2つの工夫とは?
- 2015/12/19 ツクラーが知っておきたい! ストレスフリーなシンボルエンカウント構築する8つの方則
- 2015/12/22 RPGの「王道」なモノ、その理由
- 2016年
- 2016/12/22 RPGの改善マニュアル:物語ゲームを最後までプレイしてもらうにはどうしたらいいか?
- 2016/12/24 光るセリフの極意
- 2017年
- 2017/12/2 サンプルゲームに込めた隠し味、その他
- 2018年
- 2018/12/19 RPG慣れしていない家族にフリゲで遊ばせてみた
- 2020年
- 2021年
- 2021/12/2 モブ会話の作り方
- 2021/12/6 超初心者向けマップ講座
- 2021/12/23 ゲーム作りの基礎体力をつける
- まとめ
2022春アニメ総括:ビルディバイド二期が期待通り優勝
もう夏アニメも終わりの時期ですが、三か月前に終わったアニメを振り返ります。
- ビルディバイド -#FFFFFF-
- CUE!
- 阿波連さんははかれない
- ヒーラーガール
- エスタブライフ
- 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
- ブラック★★ロックシューター DAWN FALL
- デート・ア・ライブIV
- サマータイムレンダ
- カッコウの許嫁
ビルディバイド -#FFFFFF-
前期から三年、世紀末並に荒廃した新京都でレジスタンスを率いて戦う成長した前期の最弱キャラ、という設定だけで優勝決定。
その上、京都設定を生かして公家が敵なのでおじゃるな貴族や花魁と戦ったり、雑魚公家戦闘員はクゲッと鳴くなどなんだか分からんが楽しい。
前期キャラの使い方がコードギアスのR2を思い出すほどロジカルに前期を踏襲していて、(後期ありきだとは思うが)前期全部伏線だったのかよという展開が熱い。
バトルでは毎回ホビーの新ルールも説明し、尺の都合せっかく説明したタッグバトルとかが二度と出ないのが残念ではあったが、ラスボスのギミックも含めてよくシナリオに取り入れてると思った。
最終話で明かされる真実で、当然のように京都以外全部沈没しているのはシュールで笑ったが、余韻を残しつつ、ここから新しく何かが始まりそう、という終わり方をしたので、復興した京都を舞台に、新しいキャラクターでの新しいビルディバイドを見てみたい。
あとCMで竈門炭治郎とか宇髄天元がレッツ!ビルドディバイド!とか言ってるのは両方の世界観を破壊するコラボで良かった。
CUE!
後半クール。
なんかチームごとにテーマがあるっぽく、前半何もしなかったボランティア組は産廃扱いにもかかわらず「そのままでいい」みたいなテーマのようで、実は潜在能力を秘めていた、というか丸山利恵がすごかった、という話に終始していた。
後半クールの五話ぐらいが産廃がメインの話なんだけど、中二ポンコツテンプレキャラの丸山利恵が実は努力家で配慮もで策士でもあり皆が認めるリーダー……と、他のキャラがメインの回でも食ってくるのでもう丸山利恵のアニメでした。
そこまで畳みかけられたら丸山利恵好きになるでしょ……。
特に13話は、産廃にオーディションのチャンス! しかしチームメンバーたちはケンカをしてしまう……という話で、丸山利恵伝説が幕を開けた最高回なので、ここからでも見てほしい作品。
一方ほかのチームは海外のIT大富豪トップオタにスカウトされてバタ臭いgdgd妖精sみたいなアニメが何故かヒットしたり、最終的には全員でアイドルライブしてるとか、丸山利恵以外は取っ散らかっていた。
阿波連さんははかれない
異常なまでに距離感が分からない阿波連さんとの仲良くなる話、という古見さんとか一里ぼっちとかで散々聞いた話か……と思ったら主人公側のライドウ君が更に異常だった話、という変型パターン。
他のキャラがそれぞれの信念をもって、例えば仲良くなりたいとかで異常行動を取ってしまうことに対して、ライドウ君は相手の行動をすべて異常な解釈で受け入れてしまう。
序盤は阿波連さんの異常行動をライドウ君が異常解釈して結果的に適切な関係になっていたのだが、だんだんライドウ君の異常性が加速して、結果、他の異常そうなキャラが案外ちゃんとしていることを示しているのが逆説的で面白い。見ている側でもだんだんとライドウ君が理解のある彼じゃなくてただの異常者だ!と分かってくるシナリオ構成が秀逸。
漫才でいうとツッコミ風にボケるタイプのやつです。で、ちゃんとしたツッコミがいない。これでラブコメやってるんだからなんだかよくわかんないけどすげえ楽しい。
ヒーラーガール
突然歌いだすタイプのアニメ、徹底して突然歌いだすのが良かった。
歌を医療に取り入れるという難解設定が割と真面目に医療シーンと絡めることで説得力を持たせており、歌と命みたいなテーマ性が出ていて深みがある。
それよりシンプルに主人公の三者三様の夢に向かう物語と、最終回でOPを流すだけでなく、映像としてOPの続きを作りこんでMV感を出しつつ「その後」を予感させるという作りがよくある挿入歌とは一味違っていてよかった。
主人公の一人、ヒビキ周りが妙に掘り下げが多いなとは思ったけど、それもよし。
めちゃくちゃ心に響いたわけではないけど安心して世界観を楽しめる作品。
白い砂のアクアトープを思い出したりもした。あれよりはずっとファンタジー寄りなんだけど。
エスタブライフ
VR的にワールドが分割された世界が舞台で、主人公たちは今のワールドが嫌になった人を別のワールドに逃がす仕事をしている。
割と残念な方に入るアニメで、シンプルに序盤はつまらない。
ちょっとこれ面白いなって思ったのは8話。
横暴なお嬢様がいて、嫌になった住民たちが逃げ出したので、ワールドがサ終することになる。
が、実はサ終が先に決まっていて、ワールドの主であるお嬢様が住民を逃がすために横暴にふるまっていたという話。
一人になったお嬢様を放っておくことはできないが、ワールドの主なので逃がすことも不可能、どうする?ということで、長縄まりあ演じるマルテースが活躍する。
この話のお嬢様とマルテースの関係性がすごい良くて、その勢いで最後二話でもマルテース無双ぶりが更によかった。
そんな感じで途中何話か、逃がすことに失敗する時があるんだけど、そのへんの話が最終回に絡んで、挽回しているという構成もロジカルでよかった。終わりよければ全部許される奴です。
でも正直マルテースが9割でしたね。
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です
まさかの今期ロボット枠。他のロボ――の話はやめておきましょう。
悪役令嬢物の主人公がモブだったバージョンで、本来の主人公・悪役令嬢と仲良くなり、本来の攻略対象であるF4みたいなのと敵対する話。
チート要素があるので目立たないようにしても目立ってしまうし、F4をボコボコにしては嫌われるというストレスコントロール的には難しいお題。
そこにもう一人の転生者や隣国の侵略みたいな分かりやすい悪役を作って主人公を勝利させる形にしているので楽しく見ていられる。
メインの戦いがロボット戦という意外性が出オチではなく割とちゃんとロボットものしてるのが良かった。
ブラック★★ロックシューター DAWN FALL
これはダメなアニメです。
それも旧作を踏まえて狙ってやったか、RWBYの前座にしたかったものと推測。
「いや、これはわざとクソにしてるんですよ」って感じがにじみ出てるところがあまり良くなかった。
最終回、突然のクロムクロ展開からの挿入歌で何一つ内容を理解できないのに最高に盛り上がったので、バカにしか楽しめないアニメとして今期の10選入りしました。僕は嫌いではないです。
最終回翌週の総集編で本編が意味不明なままスルーした設定をわざわざ久野美咲のナレーションで全部説明してくれたのも蛇足で高得点。
デート・ア・ライブIV
やってくれるだけで嬉しいデートアライブ、まだ増えるのかよっていうヒロインを増やした後、待望の時崎狂三編。
なんかすごいところで終わったけど完結確定で大笑顔。
ていうか狂三ってデジキャラットだったんか。
サマータイムレンダ
ループものと聞いていたのでスタッフに志倉千代丸がいて笑う。ループものオールコンプリートを狙っているのだろうか。
その実ループすればいいじゃんって話ではなく、サスペンス寄りのバトルもので、ループ回数や戻り位置にも制限があるというギミックで緊迫感を増しているのが良かった。完結までやると思うので楽しみ。
LOGIN SOFCOM No.4(目次)
LOGIN SOFCOM No.4 / Autumn 1995
目次
- ソフコンCD収録ソフト通信
- Creators ~今号のデジタル作家~
- 読者が選ぶTOP10
- ソフコンプレス
- ニュース・セクション
- ツール・セクション
- コンテスト・セクション
- ブック・セクション
- MIRGE SYSTEM for Windows Ver2.0 新登場!!
- 特集1 超ゲームデザイナー立志伝
- 特集2 究極Dante98 骨まで愛してしゃぶりつくして
- SIGGRAPH in L.A.
- ツールソフトLaboratory
- ミュージアム5登場!!
- Sofcom Seasonary Software(ソフコンが送る"定例ソフト"のページ)
- PSYCULY THEATER
- ぱたぱた放送局
- ナカガワ書店
- 連載 櫛田理子の名作ゲーム徹底解剖
- がーるどらっしゅ
- Sound Recording Report
- 出張帰省つれづれ紀行 稚内だよおっかさん
- デジタル講堂 中2階
- 特報Visual Basic4.0
- ソフコンCD収録ソフトの使い方
- 投稿LIVE 天国ロック
- Q&A女王様 マリー・アンサーネットにおまかせ
- おいしいものは最後までとっとく団
所感
ニュース・セクションの「英語版Windows95ついに登場」に改めて時代を感じる。
コンテスト・セクションにてようやくコンテストコーナーが始動したが、それとは別に投稿作品らしきものが参考作品扱いで収録されている。
その参考作品もログイン大賞一席間違いなし!と書かれ、作者は投稿作品みたいなコメントを出してるので謎*1。後の号では入賞作品扱いになっていてなお謎が深まる。
とにかく、ソフコン誌上のコンテストは四号から始まっている。
賞金は10万円を上限とし、ランキング入りで掲載料2万円と明記。
特集1はゲームデザイナーとして、広井王子、薗部博之、セガの開発者4人、ラスティ・ビューカット*2をインタビュー。
天外魔境の新作だ!とか言ってるが、前号と合わせると実質サクラ大戦の顔ぶれ。
特集2はDante98をテーマに学園ものジャンルの制作、素材の制作、さらにOVIシリーズと上記の参考作品が含まれている。
VX頃まではツクールのデフォルト素材を描いてたMACKさんも初登場。エロゲー特集した次の号で女子高生ドッターて。
そんなにRPGツクールを特集しているのに、RPGツクール大将のコーナーはひっそり終了。
マルチゲームScripter講座も無くなってる?と思いきや目次の間違いでちゃんとある。
マップ移動時の地形判定を解説しているだけでなく、後にランキング入りする『TIGER釣り』もここが初出。
ところで今号以降「隠し作品」的な収録作品が入るようになる。
今号の場合、収録ソフト通信のコーナーに何も書いていないのに、しれっと巻末の使い方コーナーに載っている作品がある。
「今号のソフコンには、彼の作ったRPGが収録されているぞ」じゃないんじゃ。作品名を書いてくれ。
『WITCHING!』は作者コメントしか無く一体何だったのか未だに分からない。
お便りコーナーでは、後にインターネットコンテストパークで受賞した『美声工房』の作者がバカなプログラムを投稿している。こういうのを発掘していきたいですね。
*1:編集部が関与した度合いとかの裏事情があるのかもしれない。