フロンティア学院

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正岡子規『歌よみに与ふる書』

描写力を磨くなら俳句をやりましょうという話をたまたま目にしました(これについては別途書くかもしれません)。
俳句と短歌は別物という話はちょっと置いておいて、これら短い文字数で物を語るメディアにはあまり興味がなかったので、とりあえず解説書っぽいものを自前の名著ブックリストから選びました。

世間で言われる名作の類をボロクソに叩いていくという、なかなかロックな内容でした。
図書カード:歌よみに与ふる書

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『墨子』を読む(備城門篇5)

墨子』の連載を始めてしばらく経つが、特に城攻めや攻城戦といったワードで検索された形跡が無く、皆さんは城を守る気が無いのかと不思議に思う所である。

城も守れないようでは一体何が守れるというのか。引き続き墨子の教えを読み解いていこう。


例によってテキストはこちらを参照いただきたい。
漢籍国字解全書『墨子 備城門』

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中島敦『弟子』

みなさん『論語』は読んでいるでしょうか?
私は最近ようやく最後まで読んだのですが、以前、一部を読んだ時に感じた「クソジジイのたわごと集」というイメージは特に覆ることはありませんでした。

http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card1738.html

そんなクソジジイの何がありがたいのか、弟子の子路を主人公として描いた作品である。

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徳冨蘆花『不如帰』

どうも自分には学が無いので、このタイトルを「不如婦」だと思っていて、最初の方を読んで、これは不倫の話だ! と思って読んでいたらそんなことはなかった。*1

図書カード:小説 不如帰

よくよく読んだらちゃんと序文で作者自らネタバレしているとおり、悲恋の話である。金色夜叉に続く19世紀末のベストセラーだ。

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『墨子』を読む(備城門篇4)

今回は見張り台を造り、地下からの敵に備え、さらに物資を人々から取り立てます。

前回さらっと「すぐ出来る対策から順に書いてるのかもしれない」と書いたが、どうも実際そう考えた方が解釈しやすいように思えるので、以下その設定で進めたいと思います。

漢籍国字解全書『墨子 備城門』
こちらのテキストも更新しています。

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佐野学『西洋社會思想史』を公開しました

イエス・キリスト共産主義者である!などと言われるとびっくりしてしまうが、実際そういう見方もあるらしい。

確かに必要なものを必要な人が使い、各自が役割を果たすのが共産主義と考えると、宗教自体がそういう傾向があるのかもしれない。

佐野 學『西洋社會思想史』 - フロンティア学院図書館

というわけで、ちょっとそういう方面寄りの視点が入っているが、西洋の国家に対する思想の流れがまとめられた一冊だ。

これは単純に読んでいて面白かったし、扱っているのが有名人ばかりということもあって、仮にバリバリに偏った解釈がされていたとしても他の書籍で補完できるし、他を調べるとっかかりにもなる。概論系って結構狙い目かもしれない。

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『墨子』を読む(備城門篇3)

今回は扉を作ります。

この企画を始めるにあたり、漢文全集みたいなやつで墨子をいくつか調べているのですが、最も備城門篇に触れている本ですら今回触れる部分までで、以下は省略されていました。
実際まっとうに翻訳すると意味がよく分からないし、この先もそんな感じになってくるし、当時の生活の知恵なので役に立たないし思想としてもあんまり関係ないという、そりゃ省略するワイという内容を読んでいくのがこのブログだよ。

漢籍国字解全書『墨子 備城門』
こちらも更新しています。

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