フロンティア学院

パブリックドメインから世界をめざす

木綿以前の事

自分が「言語学」というものに興味を持った理由の一つに、男性器の俗称に関する由来の話がある。簡単に言うと、小さい→ちんこい、というもので、昨今話題の春画展などに行けば分かるとおり男性器は「大きい」ものなのだが、おちんちんと言えば通常子供のそれを示す通り、子供のものであるから比較として「小さい」のだろう。

不要な下ネタは避ける方針の当ブログで突然下ネタを展開してしまったが、このように言葉が作られていく過程が面白くて「言語学」を学んでみたい、そう考えた私は文学部へと進学した。

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純粋青空文庫批判

私は青空文庫が大好きで、特にkindleでは青空文庫しか読んでいない。これからも続いて欲しいし、もっと作品も増えていって欲しい。

江戸川乱歩の公開なんてもう既に楽しみだ。TPPって何ですか!

でも、それでいいのか?と思う所もあり、思いの丈をそのままに書き付けるものである。

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意識の高い大人になるためにまず読むべき一冊

ブックガイド的な本とかあるじゃないですか。

あれって「デキる俺はこれを読むぜ」みたいな自慢げな奴だったり「まずは足し算から始めよう」みたいな入門向けだったり、お前それ自著だろとか、ひどい物だと選定基準バラバラだったり以上全部ごちゃ混ぜになっていたりして、結局何を読めば意識の高い大人になれるのか、未だに分かりません。

 

というわけで

そういったブックリストをかき集めて統計を取ってみたわけです。

色々あった結果(このへんは後日のネタ切れ防止のために温存)まずはデカルトの『方法序説』を読むべき一冊とするのがよいのではないかという結論に達しました。割とどのリストにも登場しており、その人気もお墨付きの一冊です。

タイトルの話はこれで終わりなので、以下ブックリストとの付き合い方を書いていきます。

 

方法序説』を読む

まず読もう。薄いし「我思う故に我在り」という言葉はなじみがあるので、へーぐらいの感じで読める。

読んだ後は得意げに「デカルトは全てを疑う事から始めたんだぜ」などとインテリぶることができる。とてもお得。これをテーマに書かれた曲に勝手に歌詞を付け足してカバーもできる。良い事しかない。

www.nicovideo.jp

しかしこれは罠で、大人の世界では哲学者の言う事は真に受けてはいけないという決まりがある。

デカルトがそうしたように、我々もまたデカルトを疑わなくてはならないのだ。

 

方法序説』を理解する

そもそもデカルトは何を疑おうとしたのか?を知るためには、プラトンだとかアウグスティヌスだとかそのへんの歴史の流れを知る必要が出てくるし、一方でデカルトを疑った人は何を言ったかってことでカントだとかハイデッガーだとかを知る事になる。

そうすると今度はその人達は何を疑ったのか?その人達を疑った人は?みたいな感じで世界がどんどん広がっていくのだ。

 

で、何が言いたいのか

ブックリストは意識が高そうな本をダラダラと並べて、読め!と訴えてくる。でも、それは文字通り読めばいいってことではなくて、それらの本を理解するには、それが生まれた歴史的背景や前後の文脈を理解する必要があって、その本だけでは完結しないはず。

リストで勧められるような本は、解説本や批判本が出ていたりと情報収集が容易な物が多いので、それらが至高の名作であるっていうよりは、最初のライバルを見つけ出すためのガイドなんだと思って向き合うのが良いのです。

ブックリストの本を読んでるからエライというわけでなく、入り口がこんなにあるんだ!ぐらいに捉えておけばいいわけです。

その中でも方法序説は多くのリストで挙げられている事から、まずは読むべき一冊としてもいいんじゃないかな、という事で取り上げました。

 

お金も興味もない人へ

方法序説なら岩波文庫とかで買えますが、プロジェクト杉田玄白でもタダで読めます。

近デジ(国デコ)でも読める。

まずは試しに触れてみてはどうでしょう、と言いたい所ですが……。

 

プロ杉や近デジはウェブサイトなので読みづらい。

近デジに至っては戦前の資料なので旧仮名遣いと戦う必要がある。

青空文庫ならkindleで読めるが、デカルト自体が無い。

多くのブックリストが「読んでおくべき」としている古典がこの有様なのだ。

そのへんのディスりとかの話はまた次回にします。


よし、本を勧めておきながら内容にほとんど触れずにここまで書けたぞ。

「七つの習慣」と向き合う

皆さん、七つの習慣を心がけているでしょうか?

意識の高い大人なら常識ですよね。

私は読んですらいません。

 

七つの習慣との出会い

漫画でわかるナントカみたいな本だったと思うのですが、立ち読みした所

【第一の習慣「主体性」】

上司「君は主体性が足りないんだよ、なんでも前向きに積極的にやらなきゃ」

主人公「前向きに考えたら仕事も勉強も部活も恋愛もうまくいったわ!」

みたいな内容で、くたばれと思って本棚へ戻しました。

他の解説書を当たっても大体そんなことが書いてあり、まったくふざけています。

 

これは「友達を作るには?」という質問に対して「他人と仲良くしましょう」とか「がんばろう」と言っているようなもので、そういう辞書とか精神論みたいな答えを求めているんじゃないんです。

そんな説明じゃ誰も何も変わらないじゃないですか。頑張れって言われて頑張れる人はもう頑張ってます。

 

「主体性」とは何か

そんな時、確か原書に近い翻訳本だったと思うのですが、この「主体性」について、

決定は自分自身が行う。やるにしろやめるにしろ、他人の判断に委ねるのではなく自分で決める。

といった説明があり、これはナルホドと思いました。

上の例で言えば「頑張らない」という判断を許すという点で解釈が全然異なるし、では「頑張らない」と決めたからには目標達成の為には何をすべきか?と考え、それもまた自分で決めていく事になる。

つまり「主体性」とは「積極的に前向きに行う事」ではなく「自分で決める事」なのだ。

 

そもそも「七つの習慣を心がけましょう」と言われて「よーし心がけよう」などと思うような奴は、言われたのでやる、という時点でいくら積極的で前向きだろうが主体性があるとは言い難い。

 自分で決める事によって、自分が決めたという責任が発生し、それが「自ら考える」事に繋がる、というのが本来七つの習慣が言いたかった事なのだろう、と私は考えたのだ。

 

「主体性」を発揮しよう

例えば私が大麻を吸いたくてたまらないと仮定しよう。

小学生でさえ吸っている大麻、魅力的な存在です。

しかし日本国では吸えばたちまち牢獄送りになるため、その実現は困難を極める。

では、吸うためにはどうすればいいのか?

前向きに捉えよう!とかそういう問題ではない。吸うためには何をしなければならないのかを決める必要があるのだ!

1. 犯罪に手を染める

最も安易に実現可能だが当然多大なリスクを伴う。

それを犯してまですぐに実現したいのか?を考えた上で、それでも行うかどうかは自分が決める。

 

2. 吸える国へ行く

自分の環境を変えてしまうことで合法的に実現することができる。

この場合、移住先の文化や言語を学習したり、たいがい治安が悪いというリスクがあるので、それでも行うかどうかは自分が決める。

 

3. 社会を変える

大麻はタバコより安全であるという説もある。(その是非については触れない)

こういったこと世の中に訴え、法改正を働きかけていくなどで周囲の環境を変えて実現させる。

当然長い道のりになるし、周囲を巻き込んでの一大プロジェクトとなり、結局実現しない可能性も高い。それでも行うかは自分が決める。

 

このように主体性を発揮することで、幸せ大麻ライフを手に入れることができるのだ。

兄が吸っていたから自分も吸ってみました? それは主体性ではない!

 

その他の習慣

読んでないので言及できませんというのと、今後あと6個も記事が書けるネタをここで使い切るわけにはいきませんので省略。

とはいえ、先の大麻の例なんかでも結局その他の習慣の要素も含まれているわけで、主体性を「目的に対する行動を自分で決める事」と解釈すれば、残りの習慣はその実現のための考え方に過ぎないとは思っています。

とっちらかるので省きましたが、その他リスクを鑑みて「諦めることを決める」という選択肢もあるわけで、それにせよ自分で吟味して決めた結果であるから納得はできるだろうと思います。

 

なんにせよ言いたかった事は、巷の解説本の誤った精神論は悔い改めよ、という事と「自分で決める」習慣が大事なんだという事です。


そうして「読まない」と決め、その事実と向き合って考える事ができれば、このように読んでいない本についてすら語る事ができるのです。

私がはてなブログを始める3つの理由

フロンティア学院長兼生徒のA-9でございます。

最近アウトプットを試みたい事項がいくつかあって、しかしDiaryNoteやTwitterに書くような内容でもないなあということで、思い切って新たなステージに居を構える運びとなった次第です。

google様にお伺いを立てると、同名の塾などがヒットしますが、特にそれらとの関連はありませんのでご注意下さい。

 

フロンティア学院創設の理由は次の3つです。

 

1.マークアップの充実

DiaryNoteでは簡単なタグは入れられるものの、体裁を整える事がなかなか困難でした。

このように綺麗に見出しを出す事も容易ではありません。

その点、エディタやマークアップなど充実した機能を持つこの土地は、伝えるための文章を書く事に適した土壌を持っていると言えるでしょう。

 

2.外部連携の充実

Twitterで、ちょっと良い事を言った時、まとめをしたいがTogetterを使うほどではない……、そんな時が来ても安心。

このように、見るに耐えない発言を晒し者にすることができます。

簡単なまとめや、引用を元に話を展開する時の助けとなり、コミュニケーションを加速させることができるでしょう、

 

3.既存サイトとの差別化

上記のように、普段はDiaryNoteやTwitterで下劣で品性のない情報発信を繰り返している私ですが、ごく稀に真面目な論を展開し、意見を求めたい時があります。

そんな時、糞便の中に料理を置いて「この味どうかしら?」などと宣ったところで当然見向きもされませんし、糞便が気になって料理に集中出来ません。

料理は食堂、糞便はトイレと、適切な場で適切な発言を行うために場の差別化を行いたく、既存サイトからの分離を図りました。

このフロンティア学院では、その名が示すとおり比較的真面目な話題を取り扱っていきたいと考えています。早速糞便まみれにはなりましたが。

 

これからだ

さて、当サイト名でもあるフロンティアですが、いわゆる開拓者、最前線といった意味の他に、辺境地といった意味を持った単語で、私はむしろ後者の意味で用いてきました。

辺境の地、それは当学院の言葉で言い換えればブルーオーシャンです。

この学院という新たな城を拠点に、航海は今まさに始まったばかり。

ほら! 意識が高そうになったじゃないか。

 

A-9先生の次回作にご期待下さい。