フロンティア学院

パブリックドメインから世界をめざす

初めてのツクール作品は涙の味がした

今年も書くぞ! こんにちは、ツクールアドベントカレンダー2023 8日目の記事です。昨日はNPlasmaさんの「独自の使用効果を実装する方法 - 既存の実装に最大限乗っかる」というスクリプトの記事でしたね。 僕も昨年の記事を参考にさせていただき、おかげさま…

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LOGIN SOFCOM No.5 / Winter 1996 目次 特集1 駆けぬけて 美少女ゲーム道 美少女ゲームってどんなゲーム? アドベンチャーツクール for Windows編 マルチゲームScripter編 Visual Basic編 Dante98編 デジタルビデオ編 CGツクール3DⅡ編 制服向上委員会インタ…

「ソフコン」の歴史

2つの「ソフコン」 当ブログの記事でいう「ソフコン」は基本的にLOGiN SOFCOMを指しているが、かつて同じく「ソフコン」という略称を持つログインソフトウェアコンテストが存在していた。ログインソフトウェアコンテストは、1986年1月、ログインソフトウェ…

2022年夏アニメ総括:5億年で中野サンプラザを満員に!

2022夏アニメ総括です。ほらまだ秋アニメはガンダムもムサシも終わってないし…… 2022夏の10選 5億年ボタン【公式】~菅原そうたのショートショート~ シャインポスト てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!! Extreme Hearts サマータイムレンダ メイドインアビス 烈日の…

読むだけでゲーム制作がもっと楽しくなるアドベントカレンダーの記事16選

はじめに こんにちは、ツクールアドベントカレンダー2022 19日目の記事です。アドベントカレンダーの記事、毎年、勉強になりますね。 これは、複数の執筆者の視点から示唆が得られるからだと思います。しかしながら、毎年一過性のネタのように消費され消えて…

2022春アニメ総括:ビルディバイド二期が期待通り優勝

もう夏アニメも終わりの時期ですが、三か月前に終わったアニメを振り返ります。 ビルディバイド -#FFFFFF- CUE! 阿波連さんははかれない ヒーラーガール エスタブライフ 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です ブラック★★ロックシューター DAWN FALL デート・…

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LOGIN SOFCOM No.4 / Autumn 1995 目次 ソフコンCD収録ソフト通信 Creators ~今号のデジタル作家~ 読者が選ぶTOP10 ソフコンプレス ニュース・セクション ツール・セクション コンテスト・セクション ブック・セクション MIRGE SYSTEM for Windows Ver2.0 …

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LOGIN SOFCOM No.3 / Summer 1995 目次 ソフコンCD&FD収録ソフト通信 Creators ~今号のデジタル作家~ 読者が選ぶTOP10 ソフコンプレス ツール・セクション トピック・セクション ノウハウ・セクション コンテスト・セクション サテラビュー・セクション 特…

LOGIN SOFCOM No.2(目次)

目次 LOGIN SOFCOM No.2 / Spring 1995 ソフコンCD&FD収録ソフト通信 Creators ~今号のデジタル作家~ 読者が選ぶTOP3 特集1 アスキーエンタテインメント ソフトウェア コンテスト ソフトを作ってお金持ちになろう! 特集2 スーパーファミコン版RPGツクール…

LOGIN SOFCOM No.1(目次)

目次 LOGIN SOFCOM No.1 / Winter 1995 特集1 速報! 新型RPGツクール一挙5タイトル大公開! スーパーファミコン版RPGツクール SUPER DANTE RPGツクール for PlayStation(仮)/ for SATURN(仮) RPGツクール Dante98Ⅱ(仮) RPGツクール for Windows(仮)…

LOGIN SOFCOMを読む

まえがき かつてLOGIN SOFCOM(ログイン ソフコン)という雑誌が存在しました。ゲームクリエイター支援を目的としたツクール専門誌を装っているが、その実態はアスキーにありがちな自由奔放な内容で、しかしそれが却ってクリエイターらしいとも考えられる、…

2022冬アニメ総括:幻想三國誌がとても良かった

唐突にアニメブログに変貌することをご了承ください。 平家物語 幻想三國誌 -天元霊心記- 怪人開発部の黒井津さん ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2 錆色のアーマ-黎明- CUE! 現実主義勇者の王国再建記 第二部…

フロンティア学院を振り返る②:ブックガイドをバカにする

というわけで、再初期にやってたのが、なんかそれっぽいことを書くコーナーです。当初はネタテキストブログの色合いが濃かったのもあるんですが、そもそもビジネス書を色々読んでてうさんくせーって思ってたのと、「語り得ぬものについては沈黙せざるを得な…

フロンティア学院を振り返る①:独学大全というツール

突然ですが当ブログ、フロンティア学院の活動を振り返ろうと思います。 投げっぱなしになってる企画がいっぱいあるので、その整理(言い訳)も兼ねて。というのも、昨年『独学大全』なる書物が発売されまして、これを入手したわけであります。 ちょうど前回…

平家物語の論文を読まずに分かったつもりになる

最近、一体何をしていたのかというと昔の論文をひたすら読もうという試みは予想通り早々に飽きたので、 興味のある平家物語周辺に絞って追いかけていた。 とはいえ平家物語の論文だけでも全部読むのはやっぱり大変なので、 『日本文学』に掲載されている論文…

『日本文学』1953年7月号を読む

目次の紹介 『日本文学』1953年7月号 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/nihonbungaku/2/5/_contents/-char/ja 西郷 信綱『山上憶良――文学形式をめぐって――』 馬場 あき子『狂言小歌について』 玉城 徹『白秋覚書』 《書評》「日本文学の伝統と創造」 道…

『日本文学』1953年6月号を読む

目次の紹介 『日本文学』1953年6月号 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/nihonbungaku/2/4/_contents/-char/ja 近代 埼玉支部『京浜の虹をめぐって――新しい詩論の前進のために――』 丸山 静・伊豆 利彦・島田 福子『プロレタリア文学再評価の問題』 紅野 …

『日本文学』1953年5月号を読む

目次の紹介 『日本文学』1953年5月号 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/nihonbungaku/2/3/_contents/-char/ja 安永 武人『大衆と文学――実態調査からの問題――』 岩城 之徳『民衆の中へ――啄木の遺稿に示された幸徳事件の影響――』 阪下 圭八『狂言小歌覚書…

『日本文学』1953年2月号を読む

目次の紹介 『日本文学』1953年2月号 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/nihonbungaku/2/2/_contents/-char/ja 益田 勝実『サークルにおける古代文学研究』 桐原 徳重『文学としての平家物語』 吉田 孝次郎『《文学教室》教科書と「三四郎」』 広橋 一男…

『日本文学』1953年1月号を読む

二巻目に突入です。一巻は二冊しかありませんでしたが。 目次の紹介 『日本文学』1953年1月号 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/nihonbungaku/2/1/_contents/-char/ja 特集 創造期の文学 永平 和雄『二葉亭の問題――「浮雲」と「舞姫」――』 古林 尚『詩に…

『日本文学』1952年12月号を読む

最初に気づけよって話なんですけど、週一ペースで続けると15年、毎日続けても2年半ぐらいかかりますねこの企画。 実は『知的トレーニングの技術』で通読の必要性を説かれていたことから出発しているネタなんですけど、時代を追っていくことで15年後には少し…

『日本文学』創刊号(1952年11月号)を読む

ここ最近、パブリックドメインの論文を使った遊びを展開してきたが、いくつか問題があった。(1)引用論文の信用性が疑わしい。 ネット公開されている論文には査読を通したある程度信頼していいものと、そのへんの人が好き勝手に書いたものとが混在している…

井原西鶴って本当に人気だったの?

井原西鶴について、ちょっと調べていた。 実は平家物語が好きすぎてロボットファンタジー小説を書いていたのだが、好きすぎるあまり色々調べ始めてしまってどうにもならなくなってきたので、少し寄り道したのだ。 小説も面白いから、ぜひ読んで欲しい。 nove…

古典は本当に必要なのか?

「古典は本当に必要なのか」と題されたシンポジウムが開催され、ありがたいことにネット配信で無料視聴することができた。 www.youtube.comそもそも学習指導要領の改訂により、高校教育における古典の授業時間が削減される、ということで、古典の授業は減ら…

家から一歩も出ずに平家物語の研究をする

久しく放置していましたが、お金を払う方の本を読んだり、他の所で文章を書いたりしてました。そのへんの言い訳は別途まとめます。 さて、当学院ではオンライン上のパブリックドメイン文献を扱っていますが、一体何がそんなに嬉しいのか?ということを改めて…

正岡子規『歌よみに与ふる書』

描写力を磨くなら俳句をやりましょうという話をたまたま目にしました(これについては別途書くかもしれません)。 俳句と短歌は別物という話はちょっと置いておいて、これら短い文字数で物を語るメディアにはあまり興味がなかったので、とりあえず解説書っぽ…

『墨子』を読む(備城門篇5)

『墨子』の連載を始めてしばらく経つが、特に城攻めや攻城戦といったワードで検索された形跡が無く、皆さんは城を守る気が無いのかと不思議に思う所である。城も守れないようでは一体何が守れるというのか。引き続き墨子の教えを読み解いていこう。 例によっ…

中島敦『弟子』

みなさん『論語』は読んでいるでしょうか? 私は最近ようやく最後まで読んだのですが、以前、一部を読んだ時に感じた「クソジジイのたわごと集」というイメージは特に覆ることはありませんでした。http://www.aozora.gr.jp/cards/000119/card1738.htmlそんな…

徳冨蘆花『不如帰』

どうも自分には学が無いので、このタイトルを「不如婦」だと思っていて、最初の方を読んで、これは不倫の話だ! と思って読んでいたらそんなことはなかった。*1図書カード:小説 不如帰よくよく読んだらちゃんと序文で作者自らネタバレしているとおり、悲恋…

『墨子』を読む(備城門篇4)

今回は見張り台を造り、地下からの敵に備え、さらに物資を人々から取り立てます。前回さらっと「すぐ出来る対策から順に書いてるのかもしれない」と書いたが、どうも実際そう考えた方が解釈しやすいように思えるので、以下その設定で進めたいと思います。 漢…